きれいな「黒」のために、違う硬さで重ね塗り

前章でも述べましたが、濃い鉛筆は黒鉛の量が多く
芯が柔らかいため、塗りつぶす際はザラッとした質感が出てしまいます。
これは使用する紙の表面の凹凸によるものです。
6B  左は6Bの鉛筆を使用して、ケント紙を
 塗りつぶしたものです。
 ケント紙は比較的表面の凹凸が少ないのですが
 紙の表面の凹の部分まで、芯が届いていないため
 白く残っています。
6B+H  6Bの上からHでタッチを重ねたものです。
 縦と横のクロスハッチングですが
 紙の凹の部分まで、Hの硬い芯が届いたため
 上と比較すると、しっとりとした黒になっていると
 思います。
わかりやすくするため、鉄筆で紙の表面に溝を入れ
その上から塗りつぶしてみました。
6B  同じように6Bで溝の上をクロスハッチングで
 塗りつぶしてみました。
 溝を入れた部分は、鮮明に白く残っています。
 その他の部分は、上と同じように紙の凹部分が
 白く残っています。
6B+H  それほど強く描いたわけではありませんが
 Hを重ねることにより、凹部分にも芯が届いて
 いることがわかります。
 
あとは、これらの描き方をどこで活かすかですね。
意図的に白く残らせた質感が必要な場合もあるでしょうし、
真っ黒にしないといけないこともあると思います。
いろいろと試してみてはいかがでしょうか?