鉛筆ならではの技法なのですが、練りゴム等で“抜く”テクニックを紹介します
モチーフは「雲」と「海」と「レース」です
雲は15分、海でも30分あれば簡単に描けますのでチャレンジしてみてください。
「雲」 | |
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まず雲の輪郭を大まかに描き、だいたいの空の あたりをつけておきます。 この時点では あまり細かいことを考えず 雲の位置やバランスに気をつけます。 それと実際の大きさよりも、やや小さめに 輪郭を描きます。 |
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大体の影を描きますが、雲といっても自分に 近い場所ほど濃い影ができますので 立体のデッサンのつもりで描きます。 空の青さをどれぐらいにもっていくか この場合はどれぐらい黒くするか、徐々に 濃くしていきます。 |
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ある程度空と影が描きこめたら、雲の輪郭を 練りゴムで抜いていきます。 私の場合、練りゴムをねじり込むように、そして軽く 画面に当てています。 雲の下部も同じようにしますが、あまり白くなっても いけませんので、上から鉛筆をかぶせます。 空の濃さと影のバランスに注意しながら 描きこんでいけば完成です。 |
「海」 | |
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ここではまず、水平線と波しぶきと手前の波を 輪郭線だけで描きます。 水平線としぶきの一番上の間隔次第で こちらの視線の高さが決定されますので 気に入った高さでいいと思います。 |
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空の青さと同様に、海の青さも濃淡で表現しますので 徐々に鉛筆を重ねていけばいいと思います。 波しぶきの輪郭線より、少し内側までタッチを入れ 雲と同様にしぶきの影にも気をつけながら 作業を進めていきます。 |
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ある程度タッチを重ねて、画面が落ち着いてきたら しぶきの輪郭を練りゴムで抜きます。 しぶきの場合、練りゴムの先を尖らせて 鋭角に抜いていきます。汚れたらきれいな面を 尖らせて繰り返し根気よく、続けます。 しぶきの重なりも、同じ作業の繰り返しで 表現できます。 あとは、沖の波も練りゴムで抜いて感じを出します。 しぶきの影を付けてメリハリが出れば完成です。 |
〜組み合わせて夏の海と雲を制作〜 | |
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上の雲と海を組み合わせて、夏の風景を描いてみました。 夏の雲のポイントは陰の部分をかなり濃いめに描くことと 空を濃く描くことです。 あとは楽しく描くことですね。 |
使用した鉛筆はHB,Bの2種類です。 |